【不動産豆知識】駅徒歩10分ってどのくらいの距離？徒歩分数の基準って誰がどうやって決めたの？
2024年2月22日
こんにちは。足立区の不動産会社 株式会社ハウスセイラーズです😊
今回のテーマは【駅徒歩10分ってどのくらいの距離？徒歩分数の基準って誰がどうやって決めたの？】です。
家探しをするときに重要視する人が多いポイントが「物件から駅までの距離」です。
駅から近い物件は通勤や通学に便利になりますし、商業施設も多い傾向にあり人気です。
では、駅徒歩〇分ってどんな基準で決められているのでしょう。気をつけなければいけないことはあるのでしょうか。
今回はそんな疑問を解説してみましたので家探しの参考にしていただければ嬉しいです。
駅徒歩〇分の基準って？
徒歩分数については、不動産の表示に関する公正競争規約（不動産広告のルールのこと）で「徒歩1分＝80ｍ」と明確に定められています。
例えば、駅から物件まで400ｍの距離であれば、「400（ｍ）÷80（ｍ）＝5（分）」と計算することができ、徒歩5分と記載をしなければなりません。
つまり、駅から徒歩10分の物件の距離は800ｍとなります。
徒歩分数の基準は誰がどうやって決めたの？
「徒歩1分＝80ｍ」の徒歩分数の基準、実はこの基準は「ハイヒールを履いた女性が歩く速度」がもとになっています。
今回はこのようになった歴史をご紹介します。
昭和30年代、不動産業界では悪質な虚偽広告が横行し、それに伴うトラブルが頻発していました。
そこで公正取引委員会が不動産広告における明確なルールを設定することになったそう。
話し合いの中で一度は計算しやすい「徒歩1分＝100ｍ」を基準とする案がでましたが、それでは歩けない人もいると懸念した当時公正取引委員会の鈴木深雪さんが、実際にハイヒールで歩いて所要時間を計測したとのこと！
こうした歴史を背景として1963年・昭和38年に制定された不動産の表示に関する公正競争規約にて、「徒歩1分＝80ｍ」と定められました。
徒歩分数の気を付けるポイント
今では不動産広告の基準になった「徒歩1分＝80ｍ」の基準ですが、実際に歩いてみると表示されている徒歩分数より長く感じることがあるかもしれません。
実は徒歩分数の表示には、気を付けるポイントが大きく分けて3つあります。
■駅の出入口を計測距離の開始地点とする
まず、徒歩分数は駅の出入り口を計測距離の開始地点とするということです。
複数路線が乗り入れるような大きな駅での駅構内の移動や、地下鉄での階段の上り下りは所要時間に含まれません。
■信号や踏切での待ち時間は含まない
また、待ち時間の読めない信号や踏切にも注意が必要です。
徒歩分数はあくまでの道路の距離を計測しているため、赤信号での待ち時間や踏切の待ち時間は所要時間に考慮しなくてもいい決まりとなっています。
■坂や階段がある場合も算出方法は同じ
同様に坂や階段にも注意しましょう。
坂や階段がある場合は、平坦な道と比べると上り下りに時間がかかってしまいますが、そのような場合も徒歩1分＝80ｍの計算方法は変わりません。
思っていた徒歩分数と違った！とならないために…
上記の気を付けるポイントを踏まえ、思っていた徒歩分数と違ったとならないために、おすすめの方法をご紹介します。
■駅から物件までを実際に歩いてみよう
一番大切なことは、駅から物件まで実際に歩いてみることです。
実際に歩いてみることで、物件までの距離を測ることができるだけではなく、ネットや販売図面を見るだけではわからない街の様子に気づくことができます。
場合によっては、近隣のカフェやお得な買物施設など、住んでからの楽しみが増えるような新しい発見があるかもしれません。
■Googleマップで距離を検索する
遠方の場合や予定があってどうしても現地まで足を運べない場合は、Googleマップの徒歩ルート検索を使用するのがおすすめです。
Googleマップでは、階段やエレベーターの移動時間が考慮されており、より実際に歩いた徒歩分数に近いといわれています。
不動産のことならハウスセイラーズにお任せください
いかがでしたでしょうか。
物件から駅までの距離は家探しをする上で一つの大切なポイントではありますが、同等、もしくはそれ以上に周辺環境の充実度も大切です。
家探しをするときは、ネットや販売図面に書いてある数字はもちろんのこと、住んでからの生活のことまでイメージしてみましょう。
株式会社ハウスセイラーズは1991年に足立区で創業し、北区にも支店を構える地域密着の総合不動産会社です。
売買物件から賃貸物件まで幅広く取り扱っておりますので、不動産のことならお気軽にご相談ください。